を観た。監督は「ジェーン・ドウの解剖」(これも面白い!)のアンドレ・ウーヴレダル、製作にギレルモ・デル・トロという、「パンズラビリンス」「永遠のこどもたち」路線の、ギレルモ・デル・トロの十八番(オハコ)といった所か。“忌まわしき伝説に立ち向かう、悲しみと孤独を抱える少女”という主題が本当に好きな人だ。彼のこれらの作品は、一般的なハリウッド的ハッピーエンドではなく、なんだか日本的なんだよな~と観ながら思ったが、そうか、忌まわしき伝説に立ち向かう、悲しみと孤独を抱える少女=我が国の「風の谷のナウシカ」やわ!最近流行りの80’sリバイバルなジュブナイル的要素も見受けられて、なかなか良かった。あ、そうだそうだ、「シェイプ・オブ・ウォーター」の主人公も、悲しくと孤独を抱えた女性だったな。あと、化け物側も何かしらの悲しみを抱えている、というのも大きな特徴と言える。

冒頭で掛かるのは、DONOVANの66年作「SUNSHINE SUPERSTAR」収録の名曲“SEASON OF THE WITCH”!ドノヴァンは、大昔に大阪246スタジオのトヨテツ氏にお勧めされて以来のお気に入り。憧れのボブ・ディランに初めて会った際、「なんかナヨナヨした歌でキショいやっちゃな~」的な事を言われて大変ショックを受けた、という可愛らしい逸話もトヨテツ氏に教えて貰った。

そしてエンディングでは、Lana del ReyによるカバーVer.が掛かる。ラナ・デル・レイは、Caballero Polkersジュン氏から去年教えて貰って、絶賛愛聴中。

十数年の時を経て、交差する思い出、ギレルモ先生、どうもありがとう!